ハーブとからだのしくみの要点とひっかけ(ハーブ検定 論点テキスト)
ハーブ検定1級・2級の「ハーブとからだのしくみ」にあたる5論点を、要点44本・ひっかけ21本にまとめました。
最終更新:2026年10月18日
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このページの論点
体の器官系の基本(呼吸器・循環器・免疫・腎・肝・胃・腸・皮膚)
1級で、呼吸器・循環器・免疫・腎臓・肝臓・胃・腸・皮膚などの基本的な働きと、関連する用語が問われる。
要点
- 血行とは、血液が血管を巡り、酸素や栄養を運ぶ流れのことである。
- 呼吸器系は、鼻や気管、肺などで酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する。
- 循環器系は、心臓のポンプ作用で血液を全身に送り、酸素や栄養を運ぶ。
- 免疫系は、細菌やウイルスなどの異物を認識し、体を守る働きを担う。
- リンパ系は、リンパ液を運んで余分な水分や老廃物を回収し、免疫にも関わる。
- 腎臓は、血液をろ過して尿をつくり、体内の水分や老廃物を調整する。
- 肝臓は、栄養素の代謝や、体に入った物質の分解に関わる。
- 胃は、食べたものをため、胃液と混ぜて消化を進める。
- 腸は、栄養や水分を吸収し、多くの腸内細菌が存在する場でもある。
- 皮膚のバリア機能は、刺激や異物の侵入を防ぎ、体内の水分の蒸発を防ぐ機能である。
ひっかけ
- エキナセアは免疫系を高めるという考え方で紹介されるが、風邪への有用性が証明されているわけではなく、万能でもない。
- 体温は固定されているのではなく、発汗や血管の収縮・拡張で一定の範囲に保とうとするしくみがある。
- ホメオスタシス(恒常性)は筋力や瞳孔反射の話ではなく、体内の環境を一定の範囲に保とうとする働きである。
- 代謝は骨の摩擦音や視覚情報の速さではなく、栄養素をエネルギーに変えるなどの一連の働きである。
- 温かいハーブティーで体があたたまるのは、体温が何度も上がり続けるからではなく、末梢の血行が促されると語られる。
ハーブの成分とからだ(フラボノイド・ポリフェノール・ビタミンC・タンニン等)
ハーブの代表的な成分(フラボノイド・ポリフェノール・ビタミンC・精油成分など)と、体のしくみとの関連の語られ方が問われる。
要点
- ジャーマンカモミールのアピゲニンはフラボノイドの一種で、神経系との関連で語られることが多い成分とされる。
- リンデンの花に含まれるルチンなどのフラボノイド類は、血管や循環器系との関わりが語られることがある。
- ローズマリーに豊富なロスマリン酸はシソ科に多いポリフェノールで、抗酸化的な性質を持つとされる。
- ローズヒップが豊富に含むビタミンCは抗酸化的な働きを持つとされ、酸化ストレス対策の話題で紹介される。
- ローゼルの酸味のもとのクエン酸は疲労時の代謝と、アントシアニンは抗酸化と結びつけて語られる。
- フラボノイドは、植物由来の抗酸化的な成分の総称であるポリフェノールに含まれる一群である。
- ジャーマンカモミールの精油の青色のもとはカマズレンで、抗炎症的な性質を持つ成分として紹介される。
- チコリの根に多いイヌリンは水溶性の食物繊維で、腸内の環境との関連で語られることが多い。
- ペパーミントのメントールは清涼感が特徴で、鼻や喉のすっきりとした感覚から呼吸器系との関連で語られる。
- タイムのチモールなどの精油成分は、呼吸器系の不快感が気になる時期に用いられてきた歴史があるとされる。
ひっかけ
- ビタミンCは脂溶性で蓄積されるのではなく水溶性であり、骨格筋の収縮や副交感神経の興奮を直接起こすものでもない。
- ハーブは単一成分を高濃度に抽出する医薬品と同じ考え方ではなく、多くの成分が穏やかに関わり合うと紹介される。
- フィトケミカルは合成された医薬品成分ではなく、植物の香り・色・苦味などのもととなる多様な成分群を指す。
- レモングラスは発熱時に用いられてきた伝統があるが、医薬品と同等の効果が証明されているわけではなく、解熱効果も科学的に証明されていない。
作用を表す用語(鎮静・収斂・抗炎症・利尿・抗酸化・駆風)
1級で、鎮静・収斂・抗炎症・利尿・抗酸化・駆風といった作用を表す用語の意味と、代表的なハーブが問われる。
要点
- ハーブは期待される作用が異なるため、体調や好みに合わせて選ぶという考え方がある。
- 鎮静は、神経の高ぶりを鎮め、気持ちを落ち着かせる方向の働きである。
- 収斂は、タンニンなどが皮膚や粘膜などの組織を引き締める方向で語られる働きである。
- セージのタンニンなどは収斂の働きを持つとされ、伝統的に発汗を抑える目的などで用いられてきた。
- ローズ(バラ)の花びらにもタンニンなどが含まれ、組織を引き締める収斂の性質と結びつけて語られる。
- 抗炎症は、炎症に伴う症状を穏やかにする方向で語られる働きである。
- 利尿は、腎臓の働きが促されて尿量が増える傾向を指す。
- ダンディライオンの葉はカリウムを含み、利尿の働きと結びつけて伝統的に語られてきた。
- 抗酸化は、活性酸素の働きを抑えて細胞への害を防ごうとする考え方である。
- お腹の張りが気になる時に香りのよいハーブが用いられてきた働きは、駆風作用と呼ばれる。
ひっかけ
- 消炎と抗菌は同じ意味ではなく、消炎は炎症を穏やかにする方向、抗菌は細菌の増殖を抑える方向を指す。
- 鎮静と催眠は同じではなく、鎮静は気持ちを落ち着かせる方向、催眠は眠りを促す方向を指す。
- ハーブの作用の感じ方に個人差がないわけではなく、医薬品と同じ強さ・速さで表れるわけでもない。
- 炎症は骨の成長や消化吸収の過程ではなく、刺激や傷、感染に反応して赤みや腫れ、痛みを伴う防御反応である。
自律神経と香りの経路(交感・副交感・嗅覚)
1級で、交感神経と副交感神経の働きと、香りが嗅覚から神経系に伝わる経路が問われる。
要点
- 自律神経は意思とは関係なく体の機能を調整する神経系で、交感神経と副交感神経がある。
- 交感神経は、緊張や興奮を伴う活動的な場面で優位になりやすい。
- 副交感神経は、ゆったりとくつろいで休息している場面で優位になりやすい。
- 香りを楽しみながらハーブティーをゆっくり味わう時間は、副交感神経とのバランスを整える一助になると語られる。
- 就寝前にゆったり過ごす時間は、副交感神経が優位になりやすい状態と結びつけて語られるが、眠気を誘うと断定されるわけではない。
- ハーブの香りで「気持ちが落ち着く」と語られるのは、嗅覚の刺激が神経系に伝わる経路と関連づけられる。
- 香りの刺激は嗅神経を通じて脳に伝わり、感情や記憶に関わる部位に近いと語られる。
ひっかけ
- リンデンを気持ちを落ち着かせたい時に用いることと関連が深いのは、消化器系や骨格系ではなく神経系である。
- 香りで体の緊張がゆるむように感じても、個人差があり、筋肉の緊張が完全に解消されると証明されているわけではない。
- 自律神経は運動を意識的にコントロールする神経系や、感覚情報を意識してとらえる神経系ではない。
- 香りは鼓膜の振動や視神経、胃での吸収を経由して脳に伝わるのではなく、嗅神経を通じて伝わる。
消化器系とハーブ(苦味・蠕動・胆汁・粘液質)
1級で、蠕動運動・苦味と消化液・胆汁・粘液質など、消化器系とハーブの関わりが問われる。
要点
- 消化管の壁の筋肉が波のように収縮と弛緩を繰り返し、内容物を先へ送る運動を蠕動運動という。
- 苦味を感じると唾液や胃液の分泌が促されやすく、苦味のハーブが食前に語られる背景の一つとされる。
- チコリの苦味質は、消化液の分泌を促して消化を助けるとされ、代用コーヒーとしても親しまれてきた。
- ダンディライオンの根の苦味質は、伝統的に肝臓や胆のうの働きとの関連で語られてきた。
- 胆汁は肝臓でつくられて胆のうに蓄えられる消化液で、脂肪の消化を助ける働きに関わる。
- マローの粘液質は、消化管の粘膜を包み込むように保護し、刺激をやわらげる働きが期待される。
- ジャーマンカモミールは、お腹の調子を整えたい時の一杯として古くから親しまれてきた。
ひっかけ
- 蠕動運動を、静脈還流・シナプス伝達・恒常性と混同しない。蠕動運動は消化管が内容物を送る運動である。
- バジルの香り成分は、胃腸の働きを完全に止める方向ではなく、食欲を促し胃腸の働きを助ける方向で語られる。
- 食後のハーブティーは胃薬の置き換えや消化器系の停止が目的ではなく、香りと風味のくつろぎとして親しまれる。
- ペパーミントが食後に好まれることは、呼吸器系や皮膚感覚ではなく、消化器系との関連で語られる。
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